1年のうちで一番寒い冬にバラの剪定をしておくと、春の花が豪華になりやすいです。
冬の剪定はとても大事な作業。
この記事では、冬のバラの剪定のやり方について解説します。
※この記事は、関東以西の方が対象です。
冬のバラの剪定はいつ行う?適切な時期
バラの冬剪定は、1月〜2月に行います。
1月〜2月は1年のうちで一番寒い季節。
バラは休眠期に入ります。
休眠期なら、枝をバッサリ切っても株への負担があまりありません。
そのため、真冬の1月〜2月がバラの冬剪定に一番ふさわしい時期なんですよ。
冬にバラを剪定する理由
せっかく伸びたバラを切るのはもったいないと思う方もいるかもしれませんが、バラの冬剪定はとても大切な作業。
剪定をすることで、養分を効率よく利用することができます。
剪定には成長促進の効果があり、バラは春にたくさん花を咲かせやすくなります。
バラの冬剪定のやり方
つるバラは、剪定のほかに「誘因」が必要になるため、別の記事で紹介します。
剪定に必要な道具と服装
道具
- 厚手の革手袋
- 剪定バサミ
服装
- トゲに引っ掛かっても大丈夫な服
バラのトゲが引っ掛かって服が傷むので、服装に要注意です。
うっかりニットを着たままバラに近づくと最悪なことになります!
私は「デザインに飽きてしまって、外ではもう着ないなぁ」というコートをバラのお世話するときに着ています。
剪定の前にやること
剪定をする前に、バラの葉をすべてむしり取ります。
バラは葉がすべてなくなると、休眠します。
剪定までに、すべての葉をとって休眠させておく必要があるんです。
葉を下に引っ張ると簡単に取ることができますよ!
教科書通りだと剪定のだいたい1週間前までに行うのがベストです。
でも、私の実体験した結論から言うと、剪定の直前に葉をむしるのでも問題なかったです。
切る位置の決め方
- バラの背丈の半分〜3分の1になる大きさに
- 枯れ枝・細い枝を根元から切る
- 赤くぷっくりしたよい芽の上で切る
- 芽のついている位置を見て枝の伸びる方向を想像する
剪定を始める前に、全体のサイズをイメージしておくと良いです。
「こんなに切って大丈夫?」と感じる大きさになりますが、大丈夫なんです。
まず、枯れ枝と細い枝をすべて切ってしまいます。
残しておくと枝が混みいってしまい、病害虫被害を受ける原因にもなるからです。
また、細い枝は花が咲く見込みがありません。
細い枝を残しておくと、無駄に養分を食ってしまうだけなので、切ってしまいます。
いよいよ切る位置を見極めて剪定していきます。
切る場所は、良い芽の上5mm〜1cmです。
良い芽
- 赤くてぷっくりしている芽
- 赤くて埋もれた芽
残したくない弱い芽
- 黒い芽
- 飛び出すぎている芽
- 2つに分かれた芽
芽のついている位置を確認して、枝の伸びる方向を想像するのがとても大事です。
芽の位置 | 枝の伸びる方向 | |
---|---|---|
内芽 | 芽が内側を向いている | 新しい枝が株の内側に伸びていく |
外芽 | 芽が外側を向いている | 新しい枝が株の外側に伸びていく |
内側を向いている芽(内芽)の上ばかりで切ると、枝が内側ばかりに伸びてしまうので、混みいってしまいます。
外側を向いている芽(外芽)の上で切ると、新しい枝は株の外側に向かって伸びます。
基本は外芽の上で切るようにすると良いです。
外側を向いている良い芽の上5mm〜1cmで切る
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