12月から1月中旬ごろに、つるバラの誘因剪定を行います。
誘因とは、つるバラの長く伸びた枝を曲げてフェンスなどに固定することです。
つるバラは横に倒して誘引をすることで、花をたくさん咲かせる性質があります。
この記事では、つるバラの誘引・剪定のやり方を解説します。
※この記事は、関東以西の方向けです。
つるバラの誘引・剪定とは
つるバラの誘引とは…
つるバラの枝を曲げて、フェンスやアーチなどに固定することです。
つるバラを育てるなら、必ずやっておきたい作業です。
剪定とは…
伸び伸びになった枝を切ってスッキリさせる作業です。
枝を伸びっぱなしにしておくと、病害虫が発生する原因にもなります。
剪定もとても重要な作業の1つです。
つるバラの誘引をする理由と効果
つるバラを誘引する理由は、「頂芽優勢」という性質にあります。
頂芽優勢とは…
頂芽つまりてっぺんにある芽が優先して成長する性質です。
(バラの場合、枝の上の方に花を咲かせる性質があります。)
つるバラを誘引しないで放置してしまうと、伸びた枝の先端にしか花が咲かず、かなり寂しい状況に…。
つるバラの枝を横に曲げると、どの芽も「てっぺん」になります。つまり、どの芽もたくさん花をつけるということですね。
つるバラを倒して誘引する理由は、すべての芽をてっぺんにして、たくさん花を咲かせるためです。
つるバラの誘引・剪定をするのはいつ?適切な時期
つるバラの誘引・剪定は12月中に行うのが目標です。
遅くとも1月中旬ぐらいまでには終わらせたいです。
なぜ12月中に行った方が良いかというと、理由は3つ。
- 枝が曲げやすい
- 早く枝を倒したほうが、すべての芽が充実しやすい
- 芽がふくらんでいないので、芽が取れる心配がない
2月中旬くらいになると、芽が膨らみ始めます。
芽が動いてから誘引すると、せっかくの芽がポロポロ取れてしまう恐れがあります。
誘引はなるべく早く済ませましょう。
つるバラの誘引・剪定のやり方
つるバラ以外のバラの剪定方法は、別の記事で紹介しています。
誘引・剪定に必要な道具と服装
道具
- 厚手の革手袋
- ビニールタイ(100均の園芸コーナーで買えます)
- 剪定バサミ
服装
- トゲに引っ掛かっても大丈夫な服
バラのトゲが引っ掛かって服が傷むので、服装に要注意です。
うっかりニットを着たままバラに近づくと最悪なことになります!
私は「デザインに飽きてしまって、外ではもう着ないなぁ」というコートをバラのお世話するときに着ています。
つるバラの誘引・剪定のやり方
誘引する前に、つるバラの葉を全部むしります。
葉を全部とることでつるバラが休眠する上、枝全体が見えやすくなり作業しやすくなります。
誘引する前に、枯れ枝や細すぎる枝、不要な枝を根元から切り落としていきます。
細すぎる枝は、花が咲く可能性が低いです。
養分を無駄にしないためにも、切り落としておくと良いでしょう。
また、つるバラは生育旺盛なので、必要なスペース以上に枝が増えてしまうことがあります。
その場合、すべての枝を残したままにしておくと、風通しが悪くなり病害虫を呼ぶ原因に。
枝が多すぎるのであれば、冬のうちに思い切って切り落としてしまうと、暴れづらくなります。
次に、枝を曲げる順番を決めます。
充実した太い枝にはたくさん花が咲くので、太い枝を優先します。
枝を曲げる順番を決めているうちに、不要な枝があれば剪定します。
(STEP2とSTEP3を同時に行なっていくイメージです。)
太い枝から曲げて、ビニールタイで固定していきます。
- 枝を地面となるべく水平にする
- 花が咲いてほしいところに固定する
この2点を意識すると、バラの誘引はうまくいきます。
2本の枝を交差させても構いません。
枝の間隔は、拳1個分はあくようにします。
以下の写真は、2本のつるバラを誘引し終えたところです。
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